この記事は、三井オーシャンフジの客室に興味を持つ方々に向けて書かれています。
先日、2024年12月1日にデビューをした三井オーシャンフジに乗船してきましたので、その体験をもとに全229室がスイート仕様という”日本初“のクルーズ客船の客室の特徴、設備、サービスについて、詳しく解説していきます。


全室スイート!三井オーシャンフジの魅力
三井オーシャンフジは、日本初の全室スイート客船として、クルーズ業界に新たな風を吹き込んでいます。
全229室がスイート仕様で、どの客室からも美しい海の景色を楽しむことができます。
この客船は、快適性と優雅さを兼ね備えたデザインが特徴で、乗客に特別な体験を提供します。
また、一部の客室以上で利用できるバトラーサービスや多彩なレストラン、スパなど、充実した施設も魅力の一つです。
クルーズの旅をより特別なものにするための工夫が随所に施されています。
三井オーシャンフジとは?その全貌に迫る
三井オーシャンフジ | にっぽん丸 | |
---|---|---|
総トン数 | 32,477トン | 22,472トン |
全長 | 198メートル | 166メートル |
客室数 | 229室 | 190室 |
乗客定員数 | 458名 | 422名 |
船籍 | バハマ | 日本 |
全長198.15m、全幅25.60m、総トン数32,477tという大きさを誇り、458名の乗客を収容可能です。
にっぽん丸と乗客数が36名しか変わらないのに、トン数が約1万トンも違うのが驚きですよね。一乗客あたりへのスタッフのサービスが手厚くなっているのが想像できますね。
日本初の全室スイート客船「三井オーシャンフジ」の特徴とは
最大の特徴は、客室のすべてが海側に配置されており、そのうち約9割にバルコニーが備えられている点です。

プライベート空間でも、海の景色とともに過ごせる贅沢な設計です。
また、どの客室にもバスタブとTOTO製のウォッシュレット付きトイレ、ダブルシンクの洗面台が備え付けられているそうで、細部にまでこだわった水まわりの快適性と広さも抜群です。


にっぽん丸のように船内に大浴場はありませんが、その代わり、客室でゆっくりと湯船に浸かれる仕様になっています。客室にはバスソルトまで置いてあって、優雅なお風呂タイムを楽しめますよ。

今回僕はベランダスイート客室に宿泊しましたが、ダブルシンクの洗面台があり、二人でも同時に身支度ができるのはとても便利でした。


三井オーシャンフジの客室タイプ
三井オーシャンフジは、全部で7種類の客室カテゴリーに分かれており、様々なタイプから選ぶことができます。
それぞれの客室は、異なるデザインや広さを持ち、乗客のニーズに応じた選択肢を提供しています。
客室カテゴリー | 広さ(㎡) | 部屋数 | バトラーサービス |
---|---|---|---|
MITSUI OCEAN スイート | 82.4 | 2 | あり |
シグネチャースイート | 87 | 2 | あり |
ラグジュアリースイート | 55.7~87 | 5 | あり |
ペントハウス スパスイート | 48.8~49.4 | 4 | あり |
ペントハウス スイート | 39.7~54.8 | 23 | あり |
ベランダスイート | 26.4~30.2 | 167 | なし |
オーシャンビュースイート | 25.3~29.4 | 26 | なし |
特に注目したいのはペントハウススイート以上の合計36室のカテゴリーです。
ReFaのドライヤーやシャワーヘッドが使われていたり、有料レストランなどが旅行代金に含まれる特典が付いた上位仕様です(※最新仕様は公式サイトまたは旅行会社でご確認ください)。またバトラーのサービスが付いてきます。
なお、ベランダスイートの中は、客室の位置などでさらに細かいカテゴリーが分けられています。
ベランダスイートFだけはベランダ自体が金属製になっており、それ以外のベランダはガラス張りで、開放感のある眺望を楽しめます。
自分にぴったりの客室を見つけるための参考にしてくださいね。
客室のレイアウトと広さについて
三井オーシャンフジの客室の平米数は、スイート仕様としてベランダの広さを含まない「居住スペースのみ」での表記がされています。
例えば、ベランダスイートは室内だけで26.4〜30.2㎡、これにベランダが追加されるため、実際はより広く感じます。
他の客船と比較してみるとその広さがさらに際立ちます。
例えば、ダイヤモンド・プリンセスの海側バルコニー客室の広さがベランダ込みで約22〜29㎡、ジュニアスイートでもバルコニー込みで約33㎡なので、三井オーシャンフジの客室が広々としているかがわかります。
客船 | 三井オーシャンフジ | ダイヤモンド・プリンセス | ダイヤモンド・プリンセス |
---|---|---|---|
客室タイプ | ベランダスイート | 海側バルコニー客室 | ジュニアスイート客室 |
広さ | 26.4〜30.2㎡ | 約22〜29㎡ | 約33㎡ |
広さの表記にバルコニーを含むかどうか |
ベランダスイートでの収納スペースもたっぷり確保されており、特に棚とタンスの多さには驚きました。
MSCやダイヤモンドプリンセスの海側バルコニー客室に比べても、個人的な印象は倍以上の収納力を感じさせます。



客室設備について
僕は今回下から2つ目のカテゴリーであるベランダスイートに宿泊したのでその体験を元に記載します。
アメニティ類は充実していて、歯ブラシや綿棒はもちろん、バスソルトやヘアゴムまで揃っているのが嬉しいところです。
もちろんシャンプー・コンディショナー・ボディーソープは用意されています。
冷蔵庫内のミニバーのドリンクは滞在中飲み放題。追加補充はされないものの、24時間対応のルームサービスもあるので、必要な飲み物は気軽に注文することが可能です。
乗船した日に客室に入ると、ウェルカムスパークリングワインとチョコレートが、旅のはじまりを彩ってくれていました。
電源まわりも日本仕様を意識した設計で安心です。
ベランダスイートには日本式コンセントが約4カ所ありました(ただしベッド脇にはなし!ベッド脇はUSBポートになるので気を付けて!)。
日本式の差し込み口よりUSBポートのほうが多めなので、充電器などはUSBタイプで持っていくのがより便利でしょう。
時計も客室に設置されているのが地味に便利。
Wi-Fiは無料で利用できるのは、1デバイスのみの制限付きですが(ペントハウス以上の客室は4デバイス利用できます)、デバイスは切り替え可能なので、スマホからノートパソコンなどにすぐ権限を移し替えることができます。同時に複数の機器を使わない場合は、1デバイスで問題は無いでしょう。
スターリンクを使っているため通信速度は良好。SNSやLINEはストレスなく使えます。LINE上で画像や動画も送ることもWEB会議も問題ありませんでした。
ただし、動画のストリーミングは若干時間がかかる印象でした。
客室内にパジャマはありませんので、ご自身で持っていってくださいね。





まとめ
三井オーシャンフジは、日本初の全室スイート客船として、贅沢な空間と上質なおもてなしを提供しています。
全229室がスイート仕様で、様々なタイプから選べるため、乗客は自分にぴったりの客室を見つけることができます。
上級客室ではバトラーサービスや充実した設備、快適なレイアウトが、クルーズの旅をより特別なものにしてくれるでしょう。
この客船での体験は、きっと忘れられない思い出となるはずです。

