
日本発着クルーズに興味はあるものの、「高そう」「日数が長い」「外国船と日本船の違いが分からない」と感じていませんか。
実は、日本発着クルーズは前提を整理しないまま探すと、ミスマッチが起きやすい旅行ジャンルです。
この記事では、日本発着クルーズの基本的な仕組みから、海外発着との違い、日数や価格の理由までを整理します。
結論として、日本発着クルーズは「誰に向いているか」を先に整理することで、日数や価格で無理のない現実的な選び方ができるようになります。
日本発着クルーズとは何か
日本発着クルーズの定義と基本的な仕組み
結論から言うと、日本発着クルーズとは日本の港を出発し、日本の港に戻る(または日本に到着する)クルーズ旅行のことです。
横浜港・東京港・神戸港・博多港などが主な発着地として使われます。
特徴は、
- 出発時に海外まで飛行機で移動する必要がない
- 荷物を預けたまま移動できる
- 日本語対応のサービスが比較的充実している
といった点です。
一方で、「日本発着=国内だけを巡るクルーズ」という意味ではありません。
多くの日本発着クルーズは、途中で海外の港(韓国・台湾など)に寄港します。
この点を誤解したまま探し始めると、
「思っていたより日数が長い」
「パスポートが必要だった」
といったズレが起きやすくなります。
「日本船」と「外国船」でまず体験が違うという前提
日本発着クルーズを理解するうえで、最初に押さえるべき前提があります。
それは、日本船と外国船では、そもそも体験設計が違うという点です。
日本船(飛鳥Ⅲ・三井オーシャンフジなど)は、
- 日本人向けの接客・食事・雰囲気
- 比較的少人数・高付加価値
- 「移動そのものを楽しむ旅」を重視
という設計になっています。
一方、外国船(プリンセス・クルーズ、MSCクルーズなど)は、
- 多国籍客を前提とした運航
- 大型船・カジュアル寄りの価格帯
- 船内エンタメや施設重視
という思想で作られています。
同じ「日本発着クルーズ」でも、
どちらの船を選ぶかで、価格感・日数・旅のテンポは大きく変わる
という点を理解しておくことが重要です。
海外発着クルーズとの違いは何か【結論】
海外発着クルーズは何が違うのか
結論から言うと、海外発着クルーズは旅の前後に「移動」が前提になる旅行です。
日本発着クルーズとの最大の違いは、クルーズそのもの以前に、
- 出発地まで飛行機で移動する
- 時差・乗り継ぎ・前後泊を考える必要がある
- 旅程全体が長くなりやすい
という点にあります。
一方で、海外発着クルーズは、
- 航路の選択肢が非常に多い
- 短期(3〜4泊)の設定も豊富
- 価格が安く見えるケースも多い
というメリットもあります。
つまり、
「船旅だけを楽しみたいか」「旅全体を楽しみたいか」
で向き・不向きがはっきり分かれるのが、海外発着クルーズです。
日本発着クルーズが選ばれる理由と向いている人
日本発着クルーズが選ばれる最大の理由は、移動の負担が少なく、旅のハードルが低いことです。
特に、
- 長時間フライトが不安な人
- 休みをできるだけクルーズ本体に使いたい人
- 日本語対応や日本食の安心感を重視したい人
には、日本発着クルーズは非常に相性が良い選択肢です。
また、日本発着クルーズでは、
ダイヤモンド・プリンセス
MSCベリッシマ
三井オーシャンフジ
といった船が就航しており、日本人利用を強く意識したサービス設計が進んでいます。
一方で、
- とにかく短い日数で乗りたい
- 海外でクルーズ船に乗りたい
- 寄港地観光を最優先したい
- 英語環境に抵抗がない
という人は、海外発着クルーズのほうが満足度が高い場合もあります。
なぜ日本発着クルーズは日数が長くなりがちなのか
外国船が日本国内だけを巡れない理由(カボタージュ)
結論から言うと、日本発着クルーズの日数が長くなりやすい最大の理由は、カボタージュ(国内輸送規制)です。
外国船は、船籍が日本ではないため、日本の港だけを巡るクルーズを原則として行えません。
そのため、日本発着であっても、必ず一度は海外の港に寄港する必要があります。
この規定により、
- 日本 → 日本 → 日本
という短期間の航路は組めない - 必ず「海外ワンタッチ」が必要になる
- 結果として最低でも5〜6日以上になりやすい
という構造が生まれています。
「ショートクルーズが見つからない」「2泊3日が存在しない」と感じる背景には、この制度的な制約があります。
寄港できる海外港が限られている現実
さらに日数が伸びやすい理由として、日本から“ワンタッチ”できる海外港が限られている点も重要です。
現実的に寄港できる港は、
- 釜山
- 済州島
- 台湾(基隆)
が中心となります。
これらの港へ向かうには、航行距離・海象・安全面の制約があるため、どうしても日数が長くなります。
その結果、
- 外国船=安いが日数が長い
- 日本発着でも「短期」は成立しにくい
という構図が出来上がっています。
なお、この仕組みについては、
👉 外国船が日本発着で日数が長くなる理由を詳しく解説した記事で整理しています。
日本発着クルーズは安いのか高いのか
日本船が高くなりやすい理由(ランクと設計思想)
結論から言うと、日本船の日本発着クルーズは「高い」というより、そもそも設計思想が違います。
日本船(例:飛鳥Ⅱ、三井オーシャンフジなど)は、
- 食事・接客・船内サービスの水準が高い
- 日本人向けに細かく設計された快適性
- カジュアルというより「プレミアム寄り」の位置づけ
といった特徴があります。
そのため、
- 日数が短くても1泊あたりの単価が高くなる
- 「2泊3日=安い」という発想が成り立たない
という価格構造になっています。
これはコスト削減の問題ではなく、最初から「安さ」を目的にしていない船であることが大きな理由です。
外国船が比較的安く見える理由と注意点
一方で、外国船(プリンセス・クルーズ、MSCクルーズなど)は、
- カジュアルクラスの客船が多い
- 船内施設を効率的に使う設計
- 世界中で同じモデルを大量運航
といった特徴があります。
そのため、
- 同じ日数でも日本船より価格が抑えられやすい
- 「意外と安い」と感じるケースが多い
という印象につながります。
ただし注意点もあります。
- 日数は基本的に長くなりやすい
- 船内の雰囲気やサービスは日本船と別物
- 「安さ」だけで選ぶと期待とズレることがある
価格だけを見ると外国船が有利に見えますが、体験の質・過ごし方・向いている人は大きく異なります。
この違いを理解するために、
👉 クルーズのランク(種類)と考え方を解説した記事で、カジュアル〜ラグジュアリークラスの違いを整理しています。
日本発着クルーズが向いている人・向かない人
日本発着クルーズが向いている人の特徴
まず前提として、日本発着クルーズは「出発の楽さ」と「安心感」を重視する人」に向いています。
そのうえで、船の種類によって向いている人は変わります。
日本船の日本発着クルーズが向いている人
(飛鳥Ⅱ・三井オーシャンフジなど)
- 日本語環境・日本食を最優先したい
- 船内サービスや接客の質を重視したい
- シニア世代や親世代との旅行
- 記念旅行・ゆったりした旅をしたい
→ 価格よりも「安心感・快適さ」を重視する人向け
外国船の日本発着クルーズが向いている人
(ダイヤモンド・プリンセス、MSCベリッシマなど)
- 日本発着の楽さは欲しいが、価格も重視したい
- 船内はある程度カジュアルでも問題ない
- 家族旅行・現役世代でコスパを重視したい
- 初めてのクルーズを現実的な予算で体験したい
→ 「日本発着 × 現実的な価格」を求める人向け
正直あまり向かない人のケース
一方で、「日本発着」という条件自体が合わない人もいます。
日本船・外国船どちらでも向きにくいケース
- とにかく短期間・弾丸で行きたい
- クルーズより寄港地観光を最優先したい
日本発着クルーズは制度上、どうしても日数が3日~5日以上になりやすいため、日程制約が厳しい現役世代には不向きな場合があります。
外国船の日本発着が向かないケース
- 日本語環境が必須
- 船内の雰囲気は日本向けでないと不安
- 海外寄港(釜山・済州島・台湾など)に抵抗がある
→ この場合は、日本船の日本発着クルーズを選ぶ方が満足度は高くなります。
ここで伝えたい結論
日本発着クルーズで失敗しないためには、「日本発着かどうか」ではなく
- 日本船か外国船か
- 価格重視か、安心感重視か
- 日数の許容範囲はどこまでか
を先に整理することが重要です。
日本発着クルーズを検討した人が次に迷うポイント
日本発着クルーズについて調べ進めると、多くの人が同じ2つの壁にぶつかります。
「思ったより高い」と感じた場合の考え方
日本発着クルーズを調べて最初に出てくるのは、日本船(飛鳥Ⅱ・三井オーシャンフジなど)の情報も多いです。
そのため、
- 想像以上に高額
- 「クルーズ=富裕層向け」という印象が強まる
というギャップが生まれやすくなります。
ここで重要なのは、「日本発着=高い」のではなく「日本船の日本発着が高く見えやすい」という点です。
同じ日本発着でも、
- 外国船を選ぶ
- 日程をずらす
- 船のランクを下げる
ことで、価格は大きく変わります。
👉できるだけ安く日本発着クルーズに参加したい人は、次に「横浜発クルーズ格安で行く最新日程と失敗しない選び方」の記事を読むことで、現実的な価格帯と選択肢が整理できます。
「日数が長い」と感じる現役世代の悩み
もう一つ多いのが、「日数が取れない」という現実的な悩みです。
日本発着クルーズは、
- 外国船は制度上、海外寄港が必須
- 寄港地が限られている
- 結果として5日以上になりやすい
という構造があります。
そのため、
- 平日に長期休暇が取れない
- 家族の休みに合わせたい
という現役世代にとっては、「現実的に無理では?」と感じやすくなります。ただし、短期=2泊3日にこだわらなければ、現実的な選択肢は存在します。
👉日数を抑えつつ参加できるクルーズを探したい人は、次に「ショートクルーズは国内で本当に行ける?2泊3日が難しい理由と現実的な選択肢」記事で現役世代向けの落としどころを確認してください。
価格や日数以前に「不安」が先に立つ人へ
外国船の日本発着クルーズを検討する際、実は価格や日数よりも先に、次のような不安で止まってしまう方も少なくありません。
- 船酔いは大丈夫?
- 服装やドレスコードが分からない
- 日本語が通じないのでは?
- 船の中で退屈しない?
こうした不安は、事前に知っておくだけでほぼ解消できます。
それぞれについて、以下の記事で詳しく解説しています。
目的別|次に読むべき日本発着クルーズ記事
ここまで読んでいただくと、日本発着クルーズは「良し悪し」ではなく、目的次第で評価が大きく変わる旅行ジャンルだと分かってきたはずです。
ここからは、あなたの状況別に、次に読むべき記事を整理します。
できるだけ安く日本発着クルーズに乗りたい人へ
「日本発着がいいけれど、できるだけ価格は抑えたい」
そう感じている方は、出発地・船会社・時期の選び方を変えるだけで、現実的な価格帯が見えてきます。
特に、
- 外国船の日本発着
- 横浜・東京発着の価格差
- 格安になりやすい時期
を整理すると、「思っていたより現実的」と感じるケースも多いです。
👉
「横浜発クルーズ格安で行く最新日程と失敗しない選び方」の記事で、日本発着クルーズの“価格の現実”を確認してください。
短い日数で現実的に参加したい人へ
「安くても日数が長いと無理」
「2泊3日は難しいとしても、限界は決まっている」
そんな現役世代の方には、ショートクルーズという考え方の再整理が役立ちます。
実際には、
- なぜ2泊3日が成立しないのか
- 何日なら現実的なのか
- どんな船が候補になるのか
を理解することで、“無理のない落としどころ”が見えてきます。
👉
「ショートクルーズは国内で本当に行ける?2泊3日が難しい理由と現実的な選択肢」の記事で日数と価格の現実解を確認してください。
特定の船から検討したい人へ
すでに、
- ダイヤモンド・プリンセス
- MSCベリッシマ
- 三井オーシャンフジ
など、具体的な船名が頭に浮かんでいる方も多いと思います。
その場合は、まず「その船は日本発着でどう使われているのか」を個別に把握するのが近道です。
👉
以下の記事では、発着地・日程の考え方・次に迷いやすいポイントを整理しています。
よくある質問(日本発着クルーズQ&A)
ここでは、日本発着クルーズを検討している方が検索段階でよく不安に感じるポイントを整理しておきます。
日本発着クルーズはパスポートが必要ですか?
結論:多くの場合、必要です。
日本発着クルーズでも、外国船が運航する場合は 必ず海外の港に一度寄港 します。これは「カボタージュ」と呼ばれる制度上の制約によるものです。
そのため、
- 釜山
- 済州島
- 台湾
などにワンタッチ寄港するケースが一般的で、入国・出国審査があり、パスポートは必須になります。
一方で、日本船のみで完結するクルーズの場合は、パスポート不要のケースもありますが、その分、価格は高めになりやすいのが現実です。
日本発着クルーズは初心者でも大丈夫ですか?
はい。むしろ初心者向きです。
日本発着クルーズは、
- 出発地が日本
- 日本語対応が充実している
- 食事や案内で困りにくい
という点で、初めてクルーズに乗る方でも安心しやすい環境です。
特に、
- クルーズ未経験
- 海外旅行に不安がある
- 家族やシニアと一緒に参加したい
といった方には、日本発着クルーズは非常に相性が良い選択肢になります。
家族旅行や新婚旅行にも向いていますか?
結論から言うと、条件が合えば家族旅行や新婚旅行にも向いています。
ただし、日本発着クルーズは「誰でも万能に向く」わけではなく、船のタイプ選びが重要です。
家族旅行の場合、特に外国船の日本発着クルーズでは、子供料金の割引や実質無料になるキャンペーンが設定されることがあります。
そのため、人数が多い家族でも、条件次第では想像より現実的な費用感で参加できるケースがあります。
一方で、日本船の日本発着クルーズは落ち着いた大人向けの設計が中心で、価格も比較的高めです。
そのため、子供連れファミリー向けというよりは、夫婦旅行や記念旅行、新婚旅行向きといえます。
いずれの場合も、「日本発着だから家族向き」「日本船だから安心」と単純に判断するのではなく、
船会社の設計思想や料金体系を理解したうえで選ぶことが大切です。
まとめ|日本発着クルーズは「前提整理」で失敗しなくなる
日本発着クルーズは、「高そう」「日数が長い」と感じられがちですが、
その多くは仕組みや前提を知らないまま比較してしまうことが原因です。
日本船と外国船では体験設計も価格の考え方も異なり、
海外発着クルーズとも条件は大きく変わります。
その違いを理解したうえで、「誰に向くか」「何を重視するか」を整理すれば、
日本発着クルーズは現役世代でも無理のない選択肢になります。
まずは全体像を把握し、
価格重視・日数重視・船指定など、自分の条件に合った記事へ進んでみてください。
-
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みったまん
コーヒー好きの現役旅行会社員。お家でよくコーヒー焙煎して飲んでいます。でも趣味はお菓子作りかも(You Tube)。発見と体験のある旅行に行くことが一番の贅沢。・クルーズコンサルタント(一般社団法人 日本外航客船協会)・総合旅行業務取扱管理者(一般社団法人 日本旅行業協会)・旅程管理主任者(国内・海外)・コーヒーソムリエ(JSFCK)・日本酒ナビゲーター








