クルーズ追加料金はいくらかかる?旅行代金以外の費用一覧と損しない対策

クルーズ追加料金はいくらかかる?旅行代金以外の費用一覧と損しない対策
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クルーズ旅行は一見すると高額ですが、本当に気をつけるべきは「追加料金」です。旅行代金以外に何がかかるのかを知らないと、想定外の請求に驚くこともあります。この記事では、クルーズ追加料金の全体像と対策を分かりやすく整理します。

きれニャン

きれニャン

表示価格だけで判断すると、あとで“こんなはずじゃ…”となっちゃうんじゃねえか??

みったまん

みったまん

仕組みが分かれば、クルーズ追加料金はちゃんとコントロールできるよ

目次Outline

クルーズ追加料金が発生する理由と料金システムの全体像

結論から言うと、クルーズ追加料金は「高い」のではなく「分かりにくい」だけです。
料金構造を理解すれば、ほとんどは事前に予測できます。

私はこれまで約13種類の客船に乗船し、過去にはクルーズ商品の販売にも携わってきました。説明会や乗船を予定している方から多かった質問のひとつが「結局いくらかかるのか」です。そこでまずは、料金の全体像を整理します。

クルーズ船料金システムは「基本代金+船内精算+事前購入」で決まる

クルーズ船料金システムは次の3層構造です。

  • 基本代金
  • 事前購入オプション
  • 船内精算

基本代金には、客室代、移動費、メインダイニングの食事、ショーなどが含まれます。
ここに港湾費用が加わるのが一般的です。

そのうえで、WiFiやドリンクパッケージを事前に購入するか、船内で利用した分だけ精算するかが分かれます。

つまり「最終的な総額=基本代金+自分の選択」です。
知らないまま乗ると高く感じますが、仕組みは明確です。

オールインクルーシブとそうでないクルーズの違いで追加料金は大きく変わる

クルーズには大きく分けて2タイプあります。

・オールインクルーシブ型
・ベーシック型

オールインクルーシブ型は、チップやアルコール飲料を含めた飲み物が含まれることが多いです。その分、初期価格は高めです。

一方、外国船の多くはベーシック型です。
チップ、WiFi、アルコールは別料金というケースが一般的です。

どちらが得かは過ごし方次第です。
お酒を飲まない方がドリンク込みプランを選ぶと当然割高になりますよね。

「自分はどのタイプか」を先に決めることが重要です。

初心者が見落としやすい「旅行代金に含まれるもの」「含まれないもの」の境界線

クルーズ追加料金で混乱するのは、この境界線です。

通常含まれるもの
・客室代
・メインダイニングの食事
・ビュッフェ
・プールやジム
・ショーやイベント

通常含まれないもの
・アルコール飲料
・WiFi
・有料レストラン
・船内チップ
・寄港地観光ツアー

「含まれない=高い」ではありません。最初から料金が分離されているだけです。

クルーズ追加料金は想定可能な支出です。次章では、具体的な内訳を詳しく見ていきます。

クルーズ追加料金の内訳一覧

ここが一番知りたい部分だと思います。
クルーズ追加料金は大きく分けると「必ず近いもの」「人によって差が出るもの」「使うと一気に増えるもの」に分かれます。

順番に整理します。

クルーズ船で必ず確認したい港湾費用の項目と請求タイミング

港湾費用は、ほぼ全員に関係します。寄港地で発生する税金や入港料のことです。

旅行会社の表示価格に含まれている場合もありますが、別表示のケースもあります。

ポイントは次の3点です。

・表示価格に含まれているか
・為替で変動する可能性があるか
・支払いタイミング

外国船では為替の影響で変動することもあります。予約時に「総額表示」を確認することが重要です。

MSCベリッシマの港湾税が高いと感じる理由と費用の考え方

MSCベリッシマでは「港湾税が高い」という声をよく見かけます。
しかし、その理由はとてもシンプルです。

寄港地が多いからです。

港湾税は、船会社の利益ではありません。各港に支払う公的費用(港湾使用料・入出国関連費用・保安費など)の合計です。

なぜ寄港地が多いと港湾税が上がるのか?

港湾税には、主に以下の費用が含まれます。

  • 港の岸壁使用料
  • ターミナル利用料
  • 入出国・保安関連費用
  • 乗客1人あたりの港湾税
  • 水先案内料

これらは「寄港するたび」に発生します。つまり、

寄港地が多い
= 港ごとの費用が積み上がる
= 港湾税が高くなる

寄港地が多い
= 港ごとの費用が積み上がる
= 港湾税が高くなる

という構造です。

MSCベリッシマの日本発着クルーズは、短い日数で複数の観光地を巡れる設計になっていることが多いです。

例えば、

  • 鹿児島
  • 那覇
  • 台湾(基隆)など

1回のクルーズで複数の都市を効率よく訪れることができます。これは、「移動込みの観光パッケージ料金」と考えると理解しやすくなります。

港湾税は“寄港地の数”とセットで考える

港湾税は単独で見ると高く感じます。

しかし、

寄港地が多い=体験できる観光地が多い

という価値とセットで見ると、印象は大きく変わります。

港湾税は「無駄な追加費用」ではなく、その旅程を成立させるための実費部分と考えるのが良さそうですね。

船内チップは追加料金の代表格!外せない注意点

船内チップは外国船でほぼ必須です。
1名1泊あたり約15〜20米ドルが目安です。7泊なら1万円前後になります。

一部の船では事前に含めるプランもあります。
日本船は基本的に旅行代金に含まれていますが、外国船は乗船した後に、お部屋付けになることが一般的です。

「外せるか?」という質問も多いですが、基本は支払い前提です。
サービス文化の一部と理解したほうが無難です。

クルーズ追加料金で差が出るドリンク代とアルコール飲料

結論から言うと、ドリンク代は「飲み方」で大きく差が出ます。

アルコールは基本的に有料です。
1杯1,000円前後が目安ですが、毎日数杯飲めば総額は簡単に1万円を超えます。

ただし、工夫次第で負担は抑えられます。

たとえばワインはボトル注文が可能です。
飲みきれなかった分は船内でボトルキープしてくれます。家族や友人とシェアすれば、グラス注文より割安になる場合があります。

クルーズ初心者の方から時々聞くのが、「ディナーで必ずドリンクを頼まないといけないのか」という不安です。

周囲が注文していると、自分だけ頼まないのが気になることもあります。そんなときは、家族でボトルを1本頼み、少量ずつ楽しむという方法もあります。無理に毎回グラス注文をする必要はありません。

そして見落としがちなのが「水」です。

私の実体験ベースになりますが、
アメリカ系の船会社であるプリンセス・クルーズでは、レストランで提供されるタップウォーターは無料という文化が基本です。グラスで提供されます。

一方、ミネラルウォーターや炭酸水のボトルは有料です。客室内のボトル水も原則有料で、パッケージ加入時に無料になることがあります。

対して、MSCベリッシマのようなヨーロッパ系船会社では、レストランで水は有料注文が前提のケースが多いです。

この違いから、「ベリッシマでは水が有料だった」という印象を持つ方ほど、ダイヤモンド・プリンセスでは安心される傾向があると感じています。

あくまで私の乗船経験に基づく私見ですが、船会社ごとの文化差は、ドリンク代の体感に大きく影響していると思います。

ダイヤモンド・プリンセスの有料レストラン料金の目安と無料レストランとの使い分け

ダイヤモンドプリンセスを含む外国船では基本的にメインダイニングでのお食事は無料です。

一方、ダイヤモンド・プリンセスの中にある「ステーキハウス」などのスペシャリティレストランは有料です。
1回あたり6,000円前後が目安です。

無料レストランでも十分満足できます。
特別な夜だけ有料を利用するのが現実的です。

ダイヤモンドプリンセスでのWiFi料金の仕組みと節約のコツ

ダイヤモンドプリンセスのWiFiは日数単位のパッケージ制です。プランによっては料金に含まれている場合もあります。

1日あたり3,000円~4,000円が目安です。

節約のコツは次の通りです。

・事前購入で割引を利用する
・港でモバイル回線を使う
・必要な日だけ購入する

常時接続が不要な方は、購入日数を絞るだけで大きく節約できます。

有料施設とスパと写真サービスは「気付いたら増える」項目

スパ、マッサージ、写真撮影は高額になりやすい項目です。

・スパは1回1万円以上
・写真は1枚数千円

旅の記念として魅力的ですが、使う前に予算上限を決めると安心です。

オプショナルツアーは高くなりやすいが満足度も上げやすい選択肢

寄港地観光ツアーは、一箇所の寄港地で、1万円〜3万円程度が目安です。
クルーズ追加料金の中でも金額が大きくなりやすい項目です。

船会社主催ツアーの最大のメリットは安心感です。
出港時間に遅れる心配がなく、移動も手配済みです。

一方で、内容は比較的オーソドックスです。
船会社は年間計画で商品を造成するため、大きな変更や強い独自性は出しにくい側面があります。すでに訪れたことのある寄港地では、物足りなさを感じる方もいるでしょう。

そこで選択肢になるのが、旅行会社経由で申し込む寄港地観光です。
定番コースに加え、テーマ性のある独自企画を用意している場合もあります。

また、ジャパネットたかたが企画するジャパネットクルーズのように、主要観光地までのシャトルバスを運行するケースもあります。これを活用すれば、公式ツアーに参加せず自由観光を楽しむことも可能です。

ただし、すべての寄港地で自由観光が現実的とは限りません。

沖縄本島のように交通網が整っている地域であれば個人移動も可能ですが、小規模な離島に寄港する場合は事情が異なります。公共交通は限定的で、レンタカーの台数も限られています。客船が接岸せずテンダーボートでの移動となり、寄港時間も短いことが多く、移動リスクが高まります。

こうした寄港地では、船会社主催のオプショナルツアー利用を前提に計画するほうが安全です。

オプショナルツアーは「高いかどうか」ではなく、「寄港地条件と自分の旅の目的に合っているか」で判断することが重要です。

ランドリーと船内ショップと医務室は緊急時に費用が跳ねやすい

この項目は「普段は意識しないが、条件が重なると出費が増える」代表例です。

ランドリーは船会社で差が大きい

まずランドリーです。ここは船会社によって考え方が大きく異なります。

日本船は、セルフランドリーが無料のケースが多く、長期クルーズでも安心です。

一方、外国船では、基本的にランドリーサービスは有料です。MSCベリッシマのようにコインランドリーがない場合もあり、1枚単位でクリーニング料金が発生します。数日分まとめて出すと、意外と高額になります。
長めの日程では、ここも事前に確認しておきたいポイントです。

また船内医務室の利用は有料です。
海外クルーズでは診察料が高額になることもあります。

追加料金で後悔しないためのチェックリスト

結論から言うと、クルーズ追加料金は「乗る前に8割決まる」と言っても過言ではありません。
予約段階で確認すべきポイントを押さえれば、想定外の出費はほぼ防げます。

販売現場でも「最初にここを見ていれば防げた」というケースは非常に多くありました。順番に整理します。

予約前に確認するべき表示は「総額」「港湾費用」「チップ」「キャンセル条件」

まず見るべきは「客室代」ではありません。
見るべきは総額です。

チェック項目は次の4つです。

・港湾費用は含まれているか
・船内チップは含まれているか
・為替変動の可能性はあるか
・キャンセル料の発生日

特に港湾費用とチップは、表示価格と別建てのケースがあります。
ここを確認しないと、数万円の差になります。

事前購入で安くなるものと乗船後のほうが自由度が高いもの

事前購入が向いているもの
・WiFiパッケージ込みプラン
・ドリンクパッケージ込みプラン
・チップ込みプラン

一方で、乗船後のほうが柔軟なもの
・有料レストラン
・スパ
・写真

現地の雰囲気を見て決めたほうが満足度が高いこともあります。

「全部事前に買う」が正解ではありません。
使うかどうか分からないものは様子を見るのも戦略です。

家族旅行と一人旅とハネムーンで追加料金の優先順位は変わる

家族旅行の場合
→ ドリンクパッケージより寄港地観光を優先

一人旅の場合
→ WiFiと有料レストラン体験が満足度を左右

ハネムーンの場合
→ 写真やスペシャリティレストランは価値が高い

目的によって、使うべき追加料金は変わります。
「他人の正解」をそのまま真似しないことが大切です。

予算別の現実的な組み方例を作ると追加料金の不安は消える

例えば7泊クルーズの場合の目安です。

節約型
→ チップ+必要最低限のWiFiのみ

標準型
→ チップ+WiFi+1回有料レストラン

満喫型
→ 上記+ドリンクパッケージ+寄港地ツアー

このように事前に想定額を決めると、追加料金は怖くありません。

クルーズ追加料金は「偶発的な出費」ではなく、「設計できる予算」です。

船会社と客船別に追加料金の出やすいポイント

同じ「クルーズ追加料金」でも、船会社や客船によって出やすい項目は異なります。
ここを知らずに比較すると、「あちらは高い」「こちらは安い」と誤解しやすくなります。

MSCベリッシマはパッケージ選択で追加料金の体感が変わりやすい

MSCベリッシマはヨーロッパ系の船です。

基本代金は比較的抑えられていますが、その分パッケージ選択が重要になります。

・ドリンクパッケージ
・WiFiパッケージ
・チップの扱い
・レストランの使い分け

これらをどう選ぶかで、最終的な総額は大きく変わります。

特に水の文化やアルコールの考え方は日本船と異なります。
乗船前に「何が含まれないのか」を確認することが重要です。

ダイヤモンドプリンセスはレストランとWiFiの選び方で差が出やすい

ダイヤモンドプリンセスはアメリカ系の船です。

メインダイニングとビュッフェの満足度が高く、無料部分でも十分楽しめます。

そのため追加料金は「体験型」に集中しやすい傾向があります。

・スペシャリティレストラン
・WiFi利用日数

水文化についても、無料のテーブルウォーターが基本という印象を思っています(あくまで私の乗船経験に基づきます)。

「使わなければ増えない」タイプの追加料金が中心です。

日本船と外国船で「含まれる範囲」と「船内文化」が異なる

日本船は、チップ込みで分かりやすい料金設計です。
ランドリーが無料の場合も多く、追加料金は限定的です。

一方、外国船はベース価格が抑えられている代わりに、利用分を後から積み上げる方式です。

どちらが得かは一概には言えません。
重要なのは「自分の使い方に合うかどうか」です。

クルーズ追加料金は船会社の違いを理解することで、比較しやすくなります。

よくある質問

クルーズ追加料金について、販売現場や乗船後によく聞かれる質問をまとめました。数字の目安と考え方を押さえておくと安心です。

Q1: クルーズの追加料金は結局いくら用意すれば安心?目安の考え方は?

結論は「旅行代金の10〜20%を目安」にすると安心です。

7泊クルーズの場合の一例です。
・チップ:約1万円前後
・WiFi:1万円前後
・有料レストラン1回:6,000円前後
・ドリンクや写真:数千円〜

使い方次第ですが、2万〜5万円を目安に考えると大きく外しません。
事前に上限を決めることが最大の対策です。

Q2: 港湾費用と港湾税は同じ?どこを見れば金額が分かる?

基本的には同じ意味で使われることが多いです。
寄港地ごとに発生する公的費用の総称です。

確認する場所は次の3点です。
・旅行会社の見積書
・料金内訳欄
・「別途必要費用」の記載部分

「表示価格に含まれているか」を必ず確認してください。
会社によっては為替で変動するケースもあります。

Q3: チップは必ず払う?外せるケースとトラブル回避策は?

外国船では原則支払い前提です。
サービス文化の一部と考えましょう。

一部船ではフロントで調整できる場合もありますが、特別な事情がある場合に限られます。

チップ込みプランを選ぶと心理的な負担は減ります。
日本船は基本的に旅行代金に含まれています。

まとめ

クルーズ追加料金は「知らないから不安」になるだけです。

  1. 料金は基本代金+選択制
  2. チップと港湾費用は要確認
  3. ドリンクやWiFiで差が出る
  4. 寄港地条件でOP選択は変わる

総額を設計すれば怖くありません。予約前に内訳を確認しましょう。

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みったまん

みったまん

コーヒー焙煎が好きな現役旅行会社員。…でしたが、今は9ヶ月の息子に全力で人生を持っていかれ中。可愛すぎて、もはや恋人枠。パートナーのために作ったお菓子で、なぜか家族全員が成長中。旅先では景色より「体験」に感動するタイプ。このブログでは、実体験をベースに旅の楽しさを発信しています。── 保有資格・経歴 ──・総合旅行業務取扱管理者・旅程管理主任者(国内・海外)・クルーズコンサルタント・コーヒーソムリエ・日本酒ナビゲーター